小田原箱根商工会議所メールマガジンより転載「農商工連携事例紹介 「お菓子屋は幸せの創造業! 北海道の素材にこだわった砂川スイーツの開発」(有限会社ほんだ菓子司(北海道))」
2021-05-11


小田原コンサルティンググループの一員として
小田原箱根商工会議所メールマガジンVol.412に寄稿した記事です。

-----------以下、寄稿内容

今回は、北海道砂川市の菓子製造業(有)ほんだ菓子司の農商工連携事例をご紹介致します。(有)ほんだ菓子司の3代目社長本田啓輔氏は、大学卒業後、福島と東京で菓子職人の修行を経て、家業のある同社の経営を引き継ぎました。

 氏は、店舗の品質向上と商品力の強化に取り組まれています。店舗の品質向上としては、スタッフの接客力を高め、お客様に幸せを提供する店づくりを追求しています。また商品力の強化としては、「りんごのお菓子」で日本一を目指し、20年以上前から作り続けるアップルパイを中心に、「北海道産の素材」と「自家製」にこだわった商品開発に取り組まれてきました。

 ここで培った技術を元に、新商品を開発すべく新たな地元産の素材を探していた際に、市役所の紹介で出会ったのが、隣市滝川市の香西農園で栽培されていた高系14号というさつまいもだったそうです。このさつまいもは、北海道の寒暖差の大きい気候により、道外産のものと比較してでんぷん量が少なく糖度が高い、菓子作りに適した希少な品種でした。「北海道でさつまいもが採れるとは知らなかった。しかも、とても美味しい」との本田社長の言です。これを活用した商品開発を行うべく、「滝川市産のさつまいも及び本別町産の豆類を使用したこだわり砂川スイーツの開発、販路開拓事業」(認定日平成27年10月)として、農商工連携事業の認定を受けました。

 さつまいもを取り扱う上では、原料の洗浄工程や焼成工程に多く課題が有ったとの事です。それらも乗り越え、「香西農園のおいもと紅玉りんごのパイ」として商品化されました。地元のイベントでも好評を博したとそうです。(有)ほんだ菓子司は、菓子屋、農家、お客様にとって「三方良し」の精神で、「地域をどれだけ応援できるか」をテーマに突き進んで行くとの事です。

参考 2020年8月 中小企業と組合
[ものづくり企業お役立ち情報]
[山本の事]

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